2013年11月7日木曜日

【考察】客先常駐SEが常に真摯に対応するということは難しいと思った話

クライアントと会話した際に起きたことを話すぜ。

自分が正しいと思っていたが、時間が立ってみると自分の立ち振る舞いには問題があったんだなと思い返した出来事だったので、メモ。

都合のよいことを語るクライアントと訴えるベンダー

基本設計局面において、要件、特に業務フローの考慮漏れがわかり、仕様変更の検討が行われた。要件定義から参画した自分もクライアントの担当とともに検討会に参加した。

以下、自分視点で、起きたことを示す。
  • 要件定義局面の出来事
    • 現行の他システムを利用する前提で要件定義を実施
    • 自システムを他システムに接続する機能を機能移植することで要件定義を終了
  • 基本設計局面の出来事1
    • ユーザーは他システムがどのような業務フローになるかイメージできていなかったことが発覚
    • したがって、ユーザーが想定した業務フローは現行他システムでは対応が難しいことが判明
    • というわけで、業務フロー変更vsシステム変更の妥当なポイントを検討することに
  • 基本設計局面の出来事2
    • クライアントのシステム担当が、他システムのシステム担当、ユーザと協議
    • 協議には俺、参加せず。決定事項を伝えられ、自システムの変更点を整理
    • なんとなくひっかかっていたが、「クライアント側が調整して決定したことだし、自分は設計局面であり、設計書を作成するのが仕事」と割り切って静観
    • ユーザーとの打ち合わせに参加。前提、崩れる。変更点を切り替えて、持ち帰り。
    • クライアントのリーダーも含めて、システム部内で再検討
    • そもそも論で、業務フローに対する影響点を鑑みると、自分がひっかかっていたアイデアが有力であるという決着点に行き着く
    • クライアントのリーダーが言う「~さんもアイデアがあったら言ってあげてよ」
    • 俺、思う「(いや、そっちの担当の決定事項を伝えられただけだし、相談するならそうしてくれよ)すんません」
    • クライアントのリーダーが打ち合わせの中で同じことを言う。
    • 俺、いらっとした。で、「相談いただければ協力はいたしますが、そちらの担当が決定事項だけ伝えてくるスタンスでは、状況がわからないので、アイデアは提供できないですよ」と言う。
ということがあった。
いや、まぁ、お金の外の話だし、自分の中では正しいと思って反論した。
が、何か引っかかっていた。

期待を上回るサービス。提供できる根底には真摯に対応する姿勢が必須

上記の議論があって、二日たったのが現在。
冷静な頭になって考えてみた。
「この立ち振る舞いは正しかったのか」
と。

今思うと、クライアントのリーダーの思いは「現場だと駄目駄目なんだから、なんとかできるのはアンタだけなんだよ、頼むから何とかしてくれ」と訴えていたのかもしれない。

もちろん、仕様変更の検討費用なんてもらっていないのだけれど、だからといって杓子定規に「知りません」というのが正しいのか?

個人的には否なのかなぁと思う。
サービスは無形ゆえに、期待を上回るサービスの有無が顧客満足に大きな貢献を行えると考えるからだ。
費用外の作業は、他を削るように調整する、あるいは開発になったときに追加費用を鑑みて見積もれば良い。

「『コストは高いけど、最後までフォローしてくれる。しかも、業務にも強い開発部隊』と認められれば、他の企業と代替できない存在になれる。」

営業技術を教えてくれた先生(大先輩)が、自分に教えてくれたフレーズだ。

ああ、当時の自分にはこの考え方が足りなかったのだなと反省した。

忘れていた。真摯さを。
ドラッカー先生も言っていた「マネージャに求められるのは、真摯さだ」ということを。

ということで、今後は、もっと真摯に仕事へ立ち向かえるように精進します。

と思った今日この頃。

ではまた。