2012年3月6日火曜日

【考察】満員電車の快適な乗り方を極めてみた

タイトルは煽り文句。そんなにいいものを見つけたわけではない。

昨日のできごとなんだが、発見があったので事実を書くよ。
その前に今日の題材。

なぜ満員電車に無理やり乗るのですか?(Yahoo知恵袋より)

満員電車で気づいたこと

ちょうど目の前の満員電車がえらい密度になっていたので、無理して入っては迷惑になると思い、乗るのをあきらめて、一本遅らせてみたんですよ。

そしたら、3分ぐらいで次の電車が来んですよ。東京ってすげぇ。
 ま、そこまでは当たり前の話なんだけど。。。
 
驚きだったのが、電車の中は、本が読めるぐらい空いているってこと。

「あー、満員時間過ぎたのかー」

と思うと思うんだけど、試しにもう一本待ってみると、、、

「あ、、、混んでる。。。」

ってこと。

満員電車に集中するアルゴリズム(仮説)

満員電車アルゴリズムの仮説を立ててみます。

1.満員だと頑張る人がいて、満員電車で輸送される。結果、駅から人がいなくなる。

2.3分後には電車が来るんだけど、先行の電車に人が吸い込まれたので、乗る人が少ない。空いた電車が生まれる。

3.さらに3分後には、他の路線からの乗り換えや、乗り過ごした人によって混雑する。
ようこそ満員電車の世界へ。 Hellow World!

これが正しいとするなら、電車一本ぐらい、待てばいいのに。。。
 乗ったときのメリットについて考察する

次の電車まで待てば空いている、又は優位に乗車できるのに無理するのは何故?
無理して乗ったら、何かメリットがあるんだろうか?

おそらく大きいメリットは「早く着く」ということかと思うんだけど、都内の地下鉄なんて3分~5分遅延でしょ。3分にそんなに価値があるの? まぁカップ麺食べれるけど。

うーん、無理するメリットはあんまりない気がするんだけど。


満員電車の解消の仕方

今回の考察で感じたことをまとめます。

「電車運営の会社にお願いしたいこと」
・・・次に来る電車の混雑状況を、駅のホームのTVに乗せて欲しい

「乗る人にお願いしたいこと」
・・・混雑していたら無理して乗車しない。気長に過ごして、俺に席をあけて欲しい

つーか、無理して乗るぐらいなら、早く出勤してください。

朝ぎりぎりまで出社しない俺が言うのも微妙な話なんですが。
って、コレが原因か!

まぁ、そんな感じ。

2012年2月28日火曜日

早期退職制度の時代を生きる(その2)

前回の日記の続き。

前回の結果、早期退職制度は企業にとって、素敵プランであることがわかりました。
逆に、「対象にされた時点でアウト!」だってことも。

そんなわけなので、早期退職制度を勧告される側の対応案について考えてみました。
(書いてみて、あんまり面白くないまとめになっちゃったけど、ご参考までに掲載)

早期退職制度における関係者
要約すると立ち位置はこんな感じ。
・勧告する人:会社(法人)
・勧告される人:従業員(個人)

状況別、対象者まとめ
どんな人が対象になるのかと、その対応策についてまとめてみました。


自社の状態を知る方法
まずは自社のIR情報を見るところからだと思います。煙が出ているはずなんで。

ついでに言うと、経営の赤・黒なんて、簡単にひっくり返ります。
なので、 自社の市場価値と世界市場を比較することも重要です。

部門レベルにおける切り捨て対象の基準
世界中の視野で見て、他者と同様の品質で、高いコストだと、いつかは淘汰されます。
そりゃぁ安いところでできるなら、他に頼むっしょ。

最近では日本の経理事務(領収書清算とかね)はアジアに流れているしね。
(そういや、プログラムも汎用的なところは中国に流れているなー)
 
それでもその分野が好きであれば「待遇的には苦しみながら頑張るか」「飛びぬけた価値を創出できるように進化するか」のどちらかを選ぶしかないと思います。

とはいえ、待遇的に苦しむ状態からは逃げてしまった方がいいと思います。
その方が労働環境の改善に繋がりますから(人類史上何度も起きた、クソ労働環境の劇的な改善の原因)。

部門レベルにおける切り捨てられるパターン
さらに、部門レベルで切り捨てられるパターンについてまとめてみました。
上から順にヤバイと思います。
・自社のコア事業ではないところ(経理とか)
・地域密着しなくても出来る分野(コールセンターとか)
・知識だけの分野(例:トーマツ早期退職募集に30代会計士600人殺到
・売り上げが赤字の部門(ソニーのテレビ事業とか)


今からできる対策
若手のうちは、自分の業態が10年後どうなるか予測しながら働くことが身を助けます。

年食った人は、他の事業に行くのは大変だと思いますが、じわじわと別分野に職種を伸ばすことをオススメします。(もしくは部門が残ることを前提に、社内の評価ランキングを上げておくか)


余談:良い記事があったのでメモ
50歳 早期退職するか会社に残るか・・・

まぁ、そんな感じ。

2012年2月22日水曜日

早期退職制度の時代を生きる(その1)

NECが早期退職制度を実施するそうな(NECが早期退職者募集 人件費抑制策、労組に提案 )。

要約すると、NECは、業績不振などから、今年度は1000億円の 最終赤字に陥る見通しで、NECグループ全体で1万人規模の人員削減、一施策として、事務系の正社員40歳以上の人を早期退職制度に促すらしい。

で、ちょっと調べてみると「企業から見るとデメリットがほぼない、(企業にとっては)素敵な制度なんじゃないか」という仮説がたちそうなのでメモ。

早期退職制度
・企業は従業員に定年まで払わなければいけない給料(40歳なら20年*月収+退職金)を、その人を雇用しない代わりに手切れ金「支給(Nヶ月の給料)+退職金」で支払う
・ってことは、Nヶ月が36ヶ月(=3年)とかになっているから、長期的にはメリットがある
といったもの。

というわけで、「あんた費用対効果ないから、定年より早くやめてね。早く辞めさせるから手切れ金Nヶ月の至急もするよ。ほら、はやくはやく」といった感じ。

※真面目な説明はリンクとかを参照して、探してみてください。(財務・会計 第18回 早期退職金制度をファイナンスの視点から考える

メリット、デメリット
で、早期退職制度を行ったときの企業側のメリットをまとめてみた。

企業側のメリット
・長期的には人件費が減る
・年老いた人が消えるので、ポストが空く。
・若手が出世しやすく、企業に新しい発想が生まれる

企業側のデメリット
・一時的には人件費(と計上されるのかはわからないが)が増える
・優秀な人材から出て行く

従業員のメリット
・最終的な収入が増える人がいる(就職先がある、起業して収入を得られる)
・ポストが空いて出世しやすくなる(残った若手は。ただ出世するメリットが高いかは知らない)

従業員のデメリット
・就職先が見つからず、収益源を失う(働く能力がない場合)

企業側のデメリット
この手の話でよく聞く話としては「優秀な人材が抜けていく」ってところです。
とすると、仮説としては「長期的にはだんだん、売上高が下がる」ということが成り立つ(はず)。
理由は、「技術不足で大きな問題が発生。信用を落とす」、「同業他社が力を付けて競合他社に売り上げと取られる」といった話があると思うわけからです。
ってことで、Google日本法人の社長(辻野晃一郎 - Wikipedia)を排出したソニーについて見てみました。

ソニーの例
ソニーは2003年~2006年に大規模な早期退職制度を実施しています(ソニー 高賃金の足かせ like no other?(対価))。
んで、そのソニーは2012年となった現在までの経緯で、結局、どうなったかということで、会社HPのヒストリカルデータを見てみました。で、売り上げ高、利益率(SONY(ヒストリカルデータ))を見てみましたが・・・


「なにも変わっていません」


という感じでした。(もちろん退職金と思われる一時的な支出はあったようですが)

あれ?変わってない? 意味あんの、これ?

ソニーの例(その2) 変わらないのはいいことだ?
というわけで、良くも悪くも、ソニーはあまり変わっていないようです。

人事に詳しい方は「組織はたかだか10年で大きくかわらんだろう」という方がいらっしゃるかもしれません。とはいえ、企業のVisionへの推進でもない限り、10年たっても変わらないのは企業の施策として微妙といわざるおえません。

しかし「大きな変動がなかった」というのは逆の意味でとらえると「厳しいデフレに生き残る(現状維持)をこなすことに成功した」ともいえます。

おそらく、以下のパターンの人を積極的に退職させたのではないかと思うわけです。

1.会社の効率化が実施された
2.会社の効率化によって人手が不必要になった
3.不要である旨を従業員に伝えた

ま、根拠はないですが、人が減ったのに売上高が変わっていないので、そういうことかと思っています。

ちなみに「優秀な人材が流出した」については、財務が代わっていないということから、「実は、他に代わりがいた」あるいは「逆境によって他の人が成長した」ということかと。
(逆に利益率があんまり変わっていないのは微妙な気がしますが)

一例としてGoogleの社長に行った辻野さんが、ソニーに残っていたら、、、と思いますよね。
ところが、それまでのソニーの業績や著書(以下)によると、「ソニーに残っていてもあまり貢献できなかった状況なので退社した」ような文面があるのです。

つまり、「優秀な人材は抜けていく」。「ただし、残っていても優秀な人材はその能力を発揮できない」といった事例があるというのは、あまり議論されていない気がします。
(ちなみに「圧倒的な能力を発揮しているならば、企業が止めるので早期退職できないのでは」と思います。私もそういう立場になってみたいところですが)


というわけで
早期退職制度については企業側にはデメリットが(ほぼ)ないということがわかってきました。
 とすると、逆の立場である従業員はデメリットだらけ?
肩を叩かれた人や、そうなるかもしれない若手、残った若手はどうしたらいいのか?

それについてはまた今度。

まぁ、そんな感じ。

2012年2月12日日曜日

33才までの生き方を考えてみた(前編)

もうすぐ30才になるので、過去の振り返りと今後のステップを見直そうと思う。

ちょうど、27歳の時に立てた目標があるので、現状を突合して、過去を振り返ってみた。
自分の通信簿です。答えは感覚的にはわかっているが、整理ということで。

というわけで、各項目に-2~+2の評価点を付けた。
-2:満足していない
-1::やってなくて妥協した
±0:とんとん
+1:やったけど満足していない
+2やって満足した

【Vision】・各論・・・ソフトウェア開発論、組織論の観点から読み解く
⇒実地経験値としては当初想定よりも得られた。しかしながら、机上は不足なので補填が必要(-1)。
・担当システムのチーム力向上
⇒お客様はともかく、自社配下について場当たり的なところから、ある程度プロセスに沿ってできるようになってきた(+0)
・年収Upのスカウト
⇒不得(-2)。

【健康】+2
・風邪を引かない。野菜を食べる
⇒達成(2011冬) (+2)
・体内の石をためない。水を1.5L飲む
⇒水は未達成。だが、マッサージチェアや運動により結果的に石がたまらなかかったのでまぁまぁ。(+1)
・筋力Upでマッチョに
⇒未達成。とはいえ、運動を始めたからこれから(-1)

【教養】±0・TOEIC
⇒未達成(-2)
・一般常識の取得
⇒経済や政治は最低限の知識を得る。ただ、財務、芸能、スポーツになると弱い。とはいえ、実被害は少ない(-1)
・文字の美しさ向上
⇒未達成。惨敗(-2)
・専門外の勉強
⇒マーケティングについて学んだ。意外に役立っているからよしとする。更なる向上に期待だが、優先度は相談(+1)
・資格
⇒見事に惨敗。よく「Oracle Silver」だの「SJC-P」だの「FP3級」だの「簿記2級」だの言えたな。
⇒32歳ターゲットでPMP含めて、ごそっと丸めてとりたい。(-2)

【仕事】6

・電話系システムの知識を付ける
⇒それなりについた。チーム内でも(相対的に)有数になったので、まぁそれなりにOK。ただしまだ上があるはず(+1*3項目)
・マナー力向上
⇒机上勉強不足。ただし、実世界で困っていないので、まぁよしとする(+0)
・ソフトウェア品質の管理方法学習
⇒実地で経験値はつめた。しかし、机上勉強が不足(+1)
・30才までに昇進
⇒だめもと設定だったため、こなせていなくてもOK。昇進用資料を作っているということで及第点か。さらなる向上を!(+1)

【財産】2・株
⇒収益は若干減。とはいえ、株の知識はついたのは○。現景気では投資する気にもなれないので凍結(+0)
・家計簿
⇒一時がんばった。結婚して家庭内年末調整と目標設定はできている。今後に期待の分野(+1)
・マネージメント力向上
⇒実地経験、机上勉強ともにそれなりの成果を出した(+2)
・住宅貯金、月1回の投資再分配
⇒月一回の再分配は惨敗。とはいえ貯蓄はそれなりに。(-1)

【趣味】3・彼女
⇒彼女ができた。結婚した。計画通り進捗(+2)
・旅行
⇒旅行は3ヶ月に1回あるかないか。石垣は印象的だった。今年は海外に行きたい。(+1)
・美食
⇒それなりの成果が出たが、Blog等にまとめないとすぐ忘れる。そしてまとめるのをサボってる(+1)
・カメラ
⇒意識はした。カメラの知識不足により、モチベーションダウン。まずは塾に参加だな(-1)

【人】1・実家に連絡
⇒それなりに連絡。前よりましになった。これは確実に結婚による意識変化の恩恵(+1)
・知人に連絡
⇒見事に惨敗(-2)
・年賀状
⇒がんばって作っている(+2)

【予定外に得たもの】14・Windows、OracleDB、Apache、Tomcatの製品知識(+2)
・何故かPowerShellのプログラム知識(+1)
・構成管理(CVSとかRationalClearCaseとかソフト知識と、開発運用の話両方)(+2)
・エクセルが若干、効率化された。(+1)
・CTRL+Wを有効に使えるようになった(+1)
・VI覚えた(+1)
・OSレイヤーでのプライベートクラウド利用経験、シンクライアントの利用経験を得た。(+0)
・(仕事上での)ストレス耐性、交渉力がついた(気がする)(+2)
・リーダーシップの意識が大きく向上した。(+2)
・ダイビングをやるようになった(+2)

【総括】
二十代を振り返ると、がむしゃらに仕事をやった自負はある。
仕事で困らない程度のITスキルは身につけた。
元々、20代は「将来のため、泥のように働く」がテーマだったから、そこは満足。

そういう意味では目標点にしていた各論を語れる人材にはなったと思う。
ただ知識などの幅広さに欠けるし、予定してた簿記や英語までは手か回らずだった。
やっぱり、教養不足しすぎだろJK(常識的に考えて)。

また、肉体はこれから。フットサルもバスケもあまりしなくなったので、今年から始めたマラソンが努力しないとなー。

コミュニテイについてはあえてみきったため評価無し。
これについては、まだ積極的な活動は止める。一旦、三年は保留。

総合評価は5段階中2。もう少し頑張りましょう。 (後半に続く)

 いじょ。

33才までの生き方を考えてみた(後編)

前回に続いて、今後の予定編です。

プライベートはそこそこバランスをあわせるだろうから、とりあえず仕事ベースで考えた。

【信条】

・自分の幸福を全力で探す。

【VISION】

・『単なる仕事』を『感動する仕事』に変える。
(リッツカールトンや帝国ホテル、オリエンタルランドのような感じ)

【必要なスキルセット】

イメージ的には職人になることが必要かと。そのために、以下を強化する。
・場の空気感をねじ曲げる主体性(周りを巻き込むことで、運命を捻じ曲げる)
・感謝されるに足る『圧倒的な』専門知識を得る(高品質な情報源を得るため、英語が必要)
・影響力をつける(リストラに脅されても転職できるように、出世が必要。)

【やるべきこと】
【健康】

細マッチョになる。
・週1回マラソン
・毎日筋トレ、ストレッチ

【教育】
・英語はまずTOEICに注力。まずは1日1回、勉強時間を持つこと(30才(予))
・TOEIC終了後は、IT系の勉強・資格に注力(Oracle、SJC-P、できればPMP)(31才(予))
・簿記とか、ボールペン字とかはら、上記が予定通りに完了してから!

【仕事】
・『圧倒的な』専門知識習得に全力投球。合言葉は『1ミリが世界を変える』だ。

【財形】
・家計簿を月一回、集計すること
・自分の消費は使ってすぐにメモすること

【趣味】
・海外旅行に行く(あるいは、それに類するプラン)/年
・カメラの勉強会に1回は参加
・美食、本、映画はBlogでレポートを書く(最低月1回)
・ダイビングは2本/年の達成

【人】
・嫁に親切にする。ほめる/日
・実家に定期的に連絡する/月
・情報発信を心がけること (日報、週報、SNSコメント)

【総括】
前回は守・破・離の守フェーズだったが、今度は破フェーズを意識すること。自分に誠実に、積極果敢に挑むように意識したいと思う今日この頃なのです。

次回ポイントは33才。時間が無いので、スパートかけて頑張りましょう。

いじょ。

2012年2月11日土曜日

【考察】閉塞感を打破する方法について

マスコミがとりあげる『閉塞感』ついて思ったことをつらつらと。。

・閉塞感?
さいきん、「最近、閉塞感が漂う」といった話を聞く。
私は花の二十代なので、昔を知らないが、よく聞く。
いったい、閉塞感というのは何だろう?とか思ったりするが、すぐ忘れていた。
せっかくなのでちゃんと整理してみようと思う。

・閉塞感とは(定義のはなし)
言葉の定義を確認するため、辞書を引いてみた。
「閉じふさがっている感じ。また、比喩的に、閉じふさがったように先行きが見えないさま。「のどに―がある」「―を打開する」」
つまり、知人やマスコミが言うには「閉じ塞がっている感じ」がする、ということか。

・何が閉じ塞がっているのか?
ここが謎。閉じ塞がっているのは何か?
よく話題にあがる(ように感じる)のは日本経済や昇給の類だろうか。
取っ掛かりとして、同期の話によく聞く「家族や子供が育てられない」という言葉を分析してみる。

子供におけるお金のこととすれば「支出が払えない」だろう。
というわけで、学習総費用を調べてみた。
が、案外、過去と比較しても教育費は変わっていないらしい。まぁ、私立は上昇傾向に見えるが、微々たるもんでしょ。

・参考文献(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001086412

とすれば、閉塞感は収入の増加が見込めないということかなー、と仮説を立てる。
たしかに、若者世代が大企業に行っても出世しても昔ほど昇進によって見込める収入は少ないように思う(自社やお客さん会社の動向を見る限り)し、それっぽい論拠な気がする。
というわけで、今回は「収入増加が望めない」ということと閉塞感のつながりを考えてみる。

・昇給が望めない社会
個人的な解釈だが、「昔」と「今」を比較すると、確かに昇給はしづらい時代になったと思う。よく世代格差の話題を聞くけど、国の統計情報を見る限りでも正しい気がする。この軸をベースに閉塞感ととらえると、「たしかに」と思う。

とはいえ、「お金が減ったから不幸」というのは短絡的な気がしてきた。

もちろんお金はあるに越したことがないと思うが、物欲的を満たすことを考えると、お金は低価格化が進んでいるわけで、相対的な収入は上がっている気がする(※1)。

 マズローの要求分析を元に考えると、最低限の生活(衣、食、住)すら満たせないとなると、安全要求が勝ってどうしようもない感じがするが、それ以外はプラスの物欲であり、収入が上がらないから閉塞感が漂うといった論理は適切ではない気がする。


※1:映画:山本五十六や、連ドラ:カーネーションを見て比較する限り、ご飯の種類は増えたし、外食産業は発展したし、スマートフォンがあれば暇は潰せるし、低賃金で海外旅行(親の世代は海外は高コストだったと聞く)できるし、といたれりつくせりだ。

・じゃぁ今の閉塞感は何なのさ?

「塞がっていると感じている」理由をあえて言うなら、「上昇トレンドに乗りそこなった現状」と「たまたま上昇トレンドに乗れた過去」を比較するから感じているのではないかと思う。

で、その比較でわかりやすいのが『日本バブル』と『失われた20年』かと。「あー、昔はよかった」的な過去の賞賛も含まって、えらい比較になってそうだし。もちろん比較するな」と言うつもりはないんだけど。俺も団塊世代がうらやましいし。

冷 静に世界状況を見ると、今、世界はフラットになりつつあって、国内産業とかいう概念が失われつつあると思う(国内産業であるメリットが少ない)。つまり、 先進国と呼ばれていた国の富が海外の低賃金に吸い込まれている。そう考えると先進国として育った日本が、今後インフレトレンドになることは考えづらい。
そりゃ、昇給もあがらんんがな。加えて、利権を持った人はますます富を解放しないわな。

だからといって、昇給ないからといってスネてても仕方がない。
この時代をどう楽しんだらいいのかと考えてみる。
過去に戻れない以上、新しい道を開くしかない。
 
・この時代を楽しむために必要なもの
新しい道を探す前に、今までしがみつこうとしていた「収入が上昇したら、何がしたかったのか?」について考えてみる。

今回は上記理由により、あえて物欲は外して考える。ま、物欲は選択と集中で貯金すれば、多少の物やサービスは受けれるからねー。

で、出てきた自分の答えは「新しいことにチャレンジする」「達成感がある」「評価される」の3点セットである。給与額は2番と3番を確信付けるために必要だった。上がらないと達成感も上がらないジャンとか思ったら、そこで試合終了なので、もう少し考えた。

そんな時、たまたま見たのがコロンビア大学のアイエンガー教授の講義。
「選択」について議論した講義であった。

・「選択」がもたらすもの
講義で行われていたのは、「選択」が人生において大きな影響を与えるということ。
最初は「あーなるほど」とホゲーっと見ていたが、だんだん凄いことを言ってることに気づいた。

詳細は授業やTV(http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/columbia/about.html)に譲るが、要は選択肢を持たないことはストレスになって寿命を縮めることになるし、選択肢を持つことは人のやる気が活性化されて生産性が上がる(※2)ということだ。

そういえば今年の課題として、Blogを毎日書くとか、ほぼ毎日弁当を作るとか、ほぼ毎週マラソンするとか実施してきた。それって振り返ると、昨年に比べると達成感があるし、日々の満足度が高いんじゃないかと思った。
もちろん、選択することはいいことばかりじゃなくて、選択を間違って凹むリスクもある。上記だと目標が達成できないとか。でも、それは次に繋がる失敗だと前向きに考えれば、ぼーっとはてなブックマークやgoogleNewsを見るより、よっぽど充実しているじゃないか!

※2:動物園と野生
先生の話によると動物園の動物と野生の動物においては、寿命が違うそうな。動物園だと選択の自由がないため、ストレスにさらされやすく、免疫が低下し、死ぬ確率が高まるとのこと。真偽は不明だが、カリフォルニア大学の先生を信じて、これを正として考える。


・そんなわけで
目標を立てて、好きなことややりたいことを決めて、満足しながら実施し続ける。若干のお金が上がったとか下がったとか考えるよりも、人生楽しいんじゃないか、と(※3)。

そんなことを考えてたら、閉塞感について議論するのがバカらしくなってきた(ぇ
そんなわけで、今後は閉塞感には目をつぶり、選択の自由を謳歌しようと思うわけです。

今日考えたのは、まぁそんな感じ。

※3:そんなことを考えたところ、ちょうど、今後Happyが中心の産業が進化する(http://learnbydoing.jp/2012/02/08/megatrend/) という記事を見た。この記事に沿った社会ができれば『お金は少なくても、もっとHappyな社会』が実現できるのではとワクワクした。そんなわけで、 「『お金は少なくても、もっとHappyな社会』実現の為に自分にできること」がないか探してみてるんだが、これはこれで幸せなんじゃないかと思ったり。 これが目標のある生活というやつか。
 
いじょ