2013年11月14日木曜日

【考察】電車の中吊り広告って減ってない?

電車に乗っていて、ふと思った。

というわけで、主観に基づく仮説を立ててみた。

  • 電車内の広告は少なくなっている。震災からか?(主観)
  • ということは、広告費用も下がっているのでは。(仮説)
この仮説が正しいかどうか、裏づけを調べてみた。

電車の広告費用の推移について

電通社調べの情報を、情報源として、市場規模の推移を見てみた。(ここらへん

  • 2010年
    • 交通広告は1,922億円、前年比94.0%。車両メディアは、出版社の広告宣伝費の減少により引き続き減少となった。窓上は、4月・5月で飲料メーカーの出稿の増加があったが、大型キャンペーン展開 の出稿は減少傾向にあった。駅メディアは、全体的な出稿減の流れを受け、駅ばりの出稿は減少となった。好調だったのはデジタルサイネージ関連で、実証実験 として関東の電鉄会社11社が参画して、鉄道会社の枠を超えて首都圏の各主要駅にオリジナルコンテンツを共同配信し、枠の販売を開始した。デジタルサイ ネージ媒体は、各社の広告売上げの重要媒体となっている。
  • 2011年
    • 交通広告は1,900億円、前年比98.9%。2010年の後半から2011年1月、2月まで、交通 広告は回復基調にあったが、3月の東日本大震災の影響により3月、4月、5月に出稿キャンセルが相次ぎ、厳しい状況に陥った。飲料を中心とした大型キャン ペーン出稿が6月から始まり、6〜9月は好調となったが、前年のエコポイント対象業種の出稿減、2010年10月に開業した羽田空港国際線のような大型交 通施設の新設がなかったことや円高や海外の自然災害などの影響により、2011年10月以降の出稿は減少傾向となった。
  • 2012年
    • 交通広告は1,975億円、前年比103.9%。
      リーマン・ショックの2008年以来、前年割れで推移していた交通広告費は、2012年は震災の反動増により、5年ぶりに前年を上回る結果となった。(略)鉄道部門は、例年通り飲料メーカー各社の出稿が上期に集中し、人材派遣、通信教育のレギュラー出稿の復活もみられたが、後半に伸び率が若干鈍化した。さら に円高の影響で、「家電・AV機器」は、一部の企業を除いて出稿減となった。デジタルサイネージ媒体への出稿は堅調に増加傾向で推移している。中づりは、 長期掲出の中づりが比較的好調であった。駅構内媒体は、震災の影響による節電対策により、前年は大きく落ち込んだが、駅デジタルサイネージが首都圏、ロー カルエリアで新設されて増加要因の一端を担った。  
おぉ、意外に広告費は減っていない!

しょっぱなから、想定した仮説が崩れるようになった。アチャー。
まとめると以下のようである。
  • 交通広告費用のトータルでは大きな変動は無い
  • 震災の影響は局所的
  • デジタルサイネージ媒体への出向が堅調に増加傾向
ただ、主観で思っていた中吊りの広告数の減少は実際に減っていて、デジタルサイネージ媒体に移行したから、ということなのかも。

なるほど、仮説どおりにはいかないね。

余談:広告費用について

調べていた途中で、広告費にまとめがあったのでリンクを残しておく。
参考までに。

ざっくりまとめ。

  • デジタルサイネージ:スポットCM:15秒、7日間だと、430万円。
  • 中吊り:2日~4日、B3:436万円。


期間を考えると、中吊りのほうが得そうだけど、デジタルサイネージのほうが売れているんだねぇ。
ちょっと極論だけど。

ではまた。