2013年6月16日日曜日

【調査】ヘッドハンティングされるために

たけしのニッポンのミカタにヘッドハンティングをつまびらかにした特集があった。こういった特集ってTVでは少ないので、貴重だと思い、メモしてみんとする。

ヘッドハンティングされるためにはヘッドハンティング企業を知るべし

日本の土地や技術が海外に流出している。そんな中、技術の流出として、ヘッドハンティングの特集があった。ということで、情報をまとめてみる。

特集先の企業

  • エグゼクティブサーチ

今、日本の技術者で求められるスキル

  • おもてなし、サービススキル (ホテル支配人経験者など)
  • 最先端の半導体
  • インフラエンジニア (東南アジアにてニーズ優良)

有力な対象に対するヘッドハンティングの仕方

  1. 広報誌、専門誌などで優秀な人材を収集
  2. 手紙で本人に連絡する
  3. 会って、話する (料亭らしいよ。政治家か?)
ヘッドハンターの収入ですが、ヘッドハント成立が1回につき、約1千万円だそうです。

事例紹介

ヘッドハンティングされた佐藤登さん。本田技研からサムスンにヘッドハントされたそうです。
サムスンからは、研究開発は佐藤さんの好きにやってよいとの提示があったそうです。自分が自由にできる研究室なんて、研究者にとっては理想環境だよなー、と思う。
その結果、電池開発に貢献し、名古屋大学で研究を進めるキャリアの礎になったそうです。本人曰く、「行ってよかった。」だそうです。
なんとも、うらやましい。
ちなみに条件の例は以下の例がベースラインの模様。
  • 給料1.5倍~3倍
  • 家・車至急
  • 秘書権通訳を支給
すげー。グローバル人材(笑)のために、英語を学ぶのがアホらしくなってくるな。いや、ベースラインとして日常会話程度は必要なんだろうけど、ペラペラは不要って意味で。
一方で、番組が提示してきた内容は以下のとおり。
  • メジャーリーグと日本野球と同じようにエンジニアが移動している
  • 違い目は技術は軍事運用が可能。
  • 移動するときには国という概念を考えるべき
とはいえ、個人に求めるのは無理じゃね?

ヘッドハンティングされるために必要なもの

先ほどの敵を知った上で、できることを考えてみる。
私の場合はヘッドハントされて行くかどうかは別にして、ヘッドハントされて自己満足したいだけです。不順な同期だけど。

ヘッドハントされるために

  1. 技術を世界の最先端となるほど極める
  2. 広報誌や専門誌に名前を載せる (有名になる)
  3. ヘッドハント会社に登録するほうが確立あがるのかしら

後回しにしてもよいこと

  • 会社固有の社内事務、社内政治関連
  • 技術に関係しない事務手続き
  • 英語(日常会話さえでれば、まぁまぁOKなんじゃね?)
先にサマリをまとめると、自分の売り込み技術に近いところに力を集約し、一般広報誌の情報に名を載せられるか、というところだよね。一般広報誌とか専門誌の中に学会の論文は入っているのだろうか・・・。

ではまた。

2013年6月13日木曜日

【考察】サービスの研究2

前回の続き。

研究といいつつ、客観的評価が無いのはBlogだからさ。
少しずつ、Blogの書き方に慣れてきたよワタシ。

さて、また以下の参考図書を利用しながら、考えてみんとす。

SIと呼ばれるサービスの分解

サービスを知るには、サービスのプロセスを分解する必要があるそうな。
というわけで、SIの中でも分解しやすいウォーターフォールモデルでやってみた。
  1. 基礎検討・要件定義
  2. 基本設計
  3. 詳細設計
  4. コーディング
  5. 単体テスト
  6. 自システム内連携テスト
  7. EndToEndテスト+ユーザテスト
  8. 本番環境を利用したテスト
  9. 移行作業
  10. サービスイン
とする。ここでは、前回同様、コーディングに新しさを求めない法人系を主体とする。
すると、いわゆるV字モデルでいう下層部については、コモディティ化されやすい箇所となる。

レベル分けしてみるとこんな感じ。
  • レベル1:3,4、(5)
  • レベル2:2,(6、7)
  • レベル3:1、(8、9、10)
ち なみに、5以降がカッコ書きなのは法人システムの場合、テストというのは要件や設計に対して適切に実施できているか、という点が重視されるので、エリート SEが必ずしも要らない(≒コモディティ化に近い)状態であるという経験から「このレベルわけも微妙やなー」という迷いの現れです。

で、ここで前回学んだサービスの特性を踏まえて、考えてみると重要な箇所が見えてくる。
  • サービスにはカタチがない → 見えない → 可視化(成果物)による価値提供が必要
  • サービスは生産と消費が同時 → 在庫できない → メンバのスキル重要(※1)
  • サービスは個別化 → お客様合わせ → 要件定義で、いかにお客様に役立てるか
  • サービスはお客様と役割分担 → 共同作業 → SIerは御用聞きでは駄目。

 ※1、メンバのスキルは結構、現状の課題のような気がするので、重要な課題があるという仮説に基づいて、考えてみんとす。

要件定義の現状

というわけで、お客様に対するサービスとして重要なのは「1.要件定義」になってきます。
ある意味、当たり前の話。

ところが、要件定義の開発プロセスは後続作業に対して、イマイチ標準化しきれていないように見える。個人的に感じる問題点を以下のとおり。
  • 要件定義のプロセスの書物や資料はあるが、プロセスが重い
  • ユースケースとか、書きにくすぎ。表形式でとレーザビリティマトリクスの要件定義項目に記載すればいいやん。
  • ビジネスフローを描けるユーザーなんて、そんなにいない
  • ついでにいうと、システム化要件をあるべき論でまとめらられない
  • 要件定義のWBSを描けるスキルを持った人材がシステム部にいない
という感じでいろいろあるけど、とどのつまりは、
  • システム部に、そんなスキルフルな中の人なんていない。
というところに集約される気がする。

ついでに言うと、ベンダが参加するにしても要件定義にかけるコストが少なくて、基礎検討不足のまま突き進み、本開発の案件で高リスクの課題が残ったままのところが多い。いわゆる、安物買いの銭失い状態。アフォですか。

そんな状況だから、
  • システムの要件定義について知識不足なユーザー部
  • そんなユーザー部に振り回されるシステム部
  • なんとかしようと思っても、あるべき論が重すぎて成果物・WBS未定義のまま進んでしまう
  • ユーザーより弱い立場といった体制なので、要件が収束に対して強権を発動できない
  • そして、(崩壊したという悪い噂という意味で)伝説へ
となっているのだと思う。

ちなみに、筆者は要件定義をシステム部に作らせておいて、作成者だけユーザー部にするという恐ろしい政治の現場を見たことがある。くわばら、くわばら。

要件定義局面での生産性を上げる方法

で、愚痴を言っても仕方が無いので、解決案として今考えていることをつらつらと。

まずは現状の課題を、少しまとめてみた。
  • 要件定義に対してまとめるフレームワークがない/有効活用できていない
  • 要件定義に対して、あるべき論はわかるが実施できるメンバーがいない
  • メンバーがいないのは、スキルが無い、時間が足りない、コストが足りないなどによる
と、こんな感じかなぁ。

この課題に対してできること(=我々のサービス)は、
  • お客様に合わせて、要件定義のあるべき論をもっと、簡素化する(フレームワーク化)
ということなんじゃないかな、と思うわけです。根拠はまだ直感レベルですが。。。

とりわけ、「お客様に合わせて」というのがミソで、お客さまごとに案件規模や求められる品質レベルなど要件の品質特性みたいなものが変わると思っていて、それによって、要件定義の成果物として必要最小限なものが選ばれるんじゃないかな、と思うわけです。
この辺はリスク予測における「隕石が振ってきたら問題」と似ていて、「役立つ可能性の低いもの」を含めた全成果物をつくるのは現実的じゃないよねー、という話。


2013年6月11日火曜日

【考察】サービスの研究1

SI業界は主にサービス業と呼ばれている。
「ん? まてまて、サービス業? なんでSIはサービスって言うのか?」というのが発端。
サービスについて研究してみんとす。

本屋を探して・・・

サービスについて研究した本が少ないことに気付いた。
サービス業の個別の業種を記載したものはあったのだが、メタファーとしてのサービスがよくわからん。概念としてのサービスとはいったい、何なのか。
そんな中で見つけたのが、以下の1冊。当分はこれを参考に考えてみようと思う。
※今後、参考文献1と呼ぶ
散文的になってしまうが、いつかは本気出す。Wikiでも書いて。
たぶん。

サービスの特徴

まずはサービスの定義について考えてみる。
参考文献1の一部を抜粋すると、「サービスの特徴」としては、以下のとおり。
・サービスにはカタチがない → 見えない
・サービスは、生産と消費が同時 → 在庫できない
・サービスは個別化 → お客様合わせ
・サービスはお客様と役割分担 → 共同作業
(ex:医者と患者)
ふむ。ここで疑問になるのが、サービスの自動化、である。
自分の中でサービスとは人手で行うイメージがあるので、今回はこの点について整理する。


サービスは人から人に提供するもの?

サービスは人から人によいものを提供するイメージがあるかもしれないが、そうでもない。
一例として、自動販売機を例にとる。
自動販売機も顧客に対してサービスを行っているのだ。

■自動販売機の提供するサービス
・手持ち商品の提示
・金額の受け取り、提示
・商品と金額の交換
・商品の提供
・商品あたりくじなどのオプション機能を提供(あたればもう一本)
自動販売機の存在に違和感を覚える人はあまりいないであろう。
一例ですべてを語るわけにはいかないが、ざっくりとした感覚としてはサービスは分解し、自動化することが可能であるということがわかる。また、提供者は人である必要がないということもわかった。

ということは

ということはですよ、奥さん。
かつて、トンネルの穴を掘るのは人の作業であった。しかし、今は機械化されてしまった。
サービスの世界でも「自動化の波と(それに抗う形で生まれる)自動化できない上位のサービス」という構図に飲まれるということだ。
ただし、注意すべきなのは自動化と、自動化できない上位のサービスは必ずしも対立構図ではないということだ。

むしろ、自動化できるサービスに未来がないということに注意が必要だと思う。
今までやってきたものは「自動化できるサービスなのか」について確認したほうが、将来のリストラ対策になるのかと思うので、点検してみてはと思う。

ではまた。